ベンチャー企業にビジネス職がフリーランスで関わる方法(営業、マーケ、広報、企画、財務、人事…案件まとめ)

ビジネス職のフリーランス案件とは?

一般的にベンチャー企業のフリーランス案件は、エンジニア・デザイナーの領域の印象が強くありましたが、モアプロジェクトでは主にビジネス職のフリーランス案件を扱うことが増えてまいりました。

そこで、ビジネス職、例えば、営業やマーケター、広報担当、営業企画・経営企画、財務、人事といった職能のフリーランスが、実態としてどのような能力を有し、どんなケースでベンチャー案件をフリーランスや業務委託として受けているかを共有します。

フリーランスとして独立したばかりの方や、業務委託として副業・複業を探している方などはご参考ください。

 

ベンチャー企業を理解する

まず、ベンチャー企業が採用をする意味を説明します。一言で言えば、ベンチャー企業を次のラウンドに向けて成長させることが、ベンチャー企業の採用の理由です。

ベンチャーの事業フェーズ、投資ラウンドは、シード、アーリー、ミドル、レイターに分けられます。

シードでは、事業の立ち上がり。

ミドルでは、営業、サービス、マーケなどの職能の立ち上がり。

ミドルでは、マネジメント機能の強化や、上場に向けてのガバナンス強化。

レイターは、上場に向けた取り組みや、上場後の海外・新規事業・マスマーケなどの取り組みで、外部人材を登用することがあります。

 

どのフェーズのベンチャー企業と取引するか?

フリーランスとして案件を受ける場合は、自分がどのフェーズのベンチャー企業に強いのか、把握した状態でスキルを売り込むのが望ましいです。

例えば、シードで求められる能力と、アーリーで求められる能力は全く別物です。

また、企業サイドとしても、支払える資金体力がフェーズによって変わってきます。

初期のベンチャー企業であるほど、会社としては潤沢に報酬を払うことは出来ませんが、経営者が直接決済を下せるので、柔軟な取引が可能です。

後期のベンチャー企業は、組織がある程度の官僚制となっており、各々の部署の中の決済となるため、会社としては潤沢に資金がありながら、個々人の決済可能な予算の中で、ある程度限定された取引となるでしょう。

弊社の取引が多いのは、シード期を乗り越えたアーリーフェーズの企業。資金調達3〜5億円、バリュエーション30億円、売上2〜3億、従業員30名〜程度の、将来有望なベンチャー企業が多いです。

この規模であれば、経営者が人事決済をスピーディに行うことができ、それなりの資金力を持って人材の登用が可能です。

かつ、正社員で採用できる人材のレベル感は、一流のメガベンチャーに比べれば少し下がってしまうため、現場の若いメンバークラスを育成しなければなりません。

ベンチャー経営者の高いビジョンや事業計画に対して、組織の個々のメンバーのレベル感が追いついてこなくなるフェーズが来るタイミングが、外部のフリーランスが入り込むべき時期だと、弊社は考えています。

 

職種別、ベンチャー企業のフリーランス案件事例

下記に職能別の事例をお伝えします。

〈営業職のフリーランス案件〉

営業職では、業界やプロダクトが近い経験を深く有しており、業界内の人脈や顧客のインサイトを理解し、実際の商談や、顧客課題のプロダクト反映などに力強く協力出来る方が、フリーランス営業として活躍しています。

saasの商品として、◯◯tech、例えばHRやprop、Ed、fashion、foodなどがありますが、そのような商品を市場に広めていくにあたって、該当市場を長らく見ており、その商流や顧客について知り尽くしている方は、営業フリーランスとして人気が高いです。

若いメンバーの営業の同行や、社としての営業戦略の策定、トークスクリプトや販促資料の設計、営業管理手法などは、業界経験者を外部の人材としてベンチャーに加えると、パフォーマンスが上がる傾向にあります。

 

〈マーケティング職のフリーランス案件〉

マーケティング職では、既に現場の社員や代理店などで、なんらかの形でマーケティングを実施しているケースがほとんどですので、シンプルに、それを上回るパフォーマンスが出せる方はフリーランスとしても重宝されています。

既に多くのベンチャー企業では、最低限のデジタル広告の出稿(リスティング、GDN、YDN、インフィードなど)は実施されていますので、それらの媒体の最新の情報を把握して、他社に先駆けた広告配信設定・クリエイティブ設計ができる方や、まだ他のマーケターがキャッチアップしていない新興の媒体(TVCM、タクシー、駅内、デジタルサイネージ、ホテル、美容院、航空など)を理解している方が重宝されます。

ネット広告の運用がただ出来るだけでは、既に競争過多の状態になっており、手駒としてただ運用するのではなく、事業計画から独自で適切な媒体アロケーションを考え、予算の中で最高のパフォーマンスを出せるかが、案件を取れるかどうかの鍵と見ています。

 

〈広報職のフリーランス案件〉

広報職では、まだまだベンチャー企業側の広報力が弱い会社が多いため、基本的な作法を知っていて、メディアリストを持ってどんどん動いてくれるだけでも有難いという会社が多いです。

ただ、最近の相談で多いのは、採用広報です。営業やマーケティングで再現性を持って事業計画が達成できている会社は、事業広報をする必要がそもそもないケースもあり、ただ会社についてメディアに掲載させる取り組みではニーズがないこともあります。

採用広報は、通常の採用活動では有効求人倍率が高い・採用競合が強いなどで、人材獲得に困っている会社の1つの解決策として頼られます。

職種としては、主にエンジニア、次に若手ポテンシャル人材です。最近はリファラル採用が普及し、wantedlyの機能でも採用イベント機能が強化されましたが、採用にまつわるイベントやコンテンツを上手く設計し、どう社外にアピールしていくか、は求められることが増え、広報職と人事職を兼務する方が増えています。

 

〈企画職のフリーランス案件〉

企画職は、シリーズBを超えるあたりから、次の資金調達に向けて事業戦略やエクイティストーリーの設計、PLやKPIの予実管理、パイプライン管理、購買・調達の最適化などを図るニーズがあり、そのタイミングでニーズが発生します。

経営企画の人材は、事業会社・金融機関・コンサルティング会社に候補いるため、採用年収が高騰する傾向にあり、それに対して現場の業務量が週2〜3で済むこともあるため、正社員採用に悩むベンチャー企業が多い職種です。

そのため、様子見として業務委託を月20〜30万円から採用し、商品や営業マン、仕入れなどが複雑になったタイミングで企画人材を正社員採用するというケースを見ました。

私自身も元々メガベンチャーに在籍していましたが、いわゆる経営企画・営業企画人材が入社したのは300人規模から。チーム・部署として組織化されたのは従業員1000人規模からと記憶しています。

 

〈財務職のフリーランス案件〉

財務職は、エクイティ・デッドでの資金調達や、M&Aの実施といったスポットのタイミングでベンチャー企業のニーズが多いです。

資金調達に自身のあるCFO経験者の中では、フリーランスとして初期0円で資金調達を手伝い、調達成功時に成功報酬5%〜といった契約を結んでいる方もいます。

財務が本当に強い人材は年収1.000万円を優に超えるため、必要なときだけ外部に依頼するというオプションは理解が出来ます。

正社員としてワークしているケースは、例えばFINC technologyのように、財務戦略を経営として積極的に行い、複雑な優先株の設計な信託SOなど、先端的な財務を果敢に取り組む場合でしょう。

また、フェーズとしてはシリーズCあたりから、VC等からCFOの紹介を受け、取締役に入れることが一般的ですので、シードからシリーズBあたりまでのスポットニーズ、というのが財務のフリーランス需要と認識しています。

 

〈人事職のフリーランス案件〉

人事職は、フリーランスとして求められるのは採用戦略・実行周りが多いです。優秀な人材の中途採用は、ベンチャーを成長させる軸の一つですので、再現性を持って求人媒体やエージェントを運用し、事業計画に沿って人員計画を埋めていくような方が求められています。

そのため、時おりベンチャーの面接においては、人事フリーランスの方が同席しているケースが最近は増えてきました。

また、採用領域ではHERPがスクラム採用という概念を掲げていますが、社員にいかに採用に動いてもらうか、いわゆるリファラル採用の取り組みを促進するベンチャーが増えてきました。

特に採用単価(=年収)が高い人材を採用する企業ほど、エージェントフィーを節約するためにスカウト媒体やリファラル採用に取り組むケースが増えています。

ですのでフリーランスとして関わる方も、スカウト媒体(例えばビズリーチやLAPRASなど)を上手く運用し、リファラルのための採用体制を社内のキーパーソンと交渉しながら設計・運用できるような能力を有した方が活躍しています。

 

ベンチャーの高い成長意欲に、プロフェッショナル性で応える

以上、ベンチャーでフリーランスとして求められている要件やケースなどを述べました。

所感として、そこまで甘いものではなく、各職能のプロフェッショナルとして、ベンチャー企業の事業計画に対し、パフォームできる人が業務委託で案件を担っているなという印象がありました。

それが出来るようになるには、有名企業・成長企業などでの十分な経験・実績が必要です。

ビジネス職でフリーランスを目指す方はぜひレベル感の参考にしてみてください。

また、既に十分な実力を持ってフリーランスとして案件を探している方は、弊社のモアプロジェクトで案件をご紹介できるかもしれませんので、ぜひご登録のうえご連絡ください。

 

弊社モアプロジェクトの登録者について

現状の弊社の登録者は、営業は例えばAI領域の専門家(元Watsonの営業統括)やマーケであれば有名企業のCMOやWEBマーケティング書籍の執筆者、広報はメガベンチャーの元広報責任者、企画や財務は外資系金融機関や外資系ないし大手事業会社の企画経験者、人事はベンチャー企業の採用立ち上げ経験者といったレベル感の方がいらっしゃいます。

専門性の高い方々との交流を深めたい方、このような方々に業務依頼や取材をしたい方、などもぜひご連絡をください。

 

■ベンチャー企業に副業として参画したい方へ

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主にシリーズB~プレIPOの、成長中の魅力的な企業様のみと取引をしておりまして、そのような企業様の課題解決をお手伝い頂きたいです。ご興味がある方はご登録ください。

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■ベンチャー経営をしている起業家・経営者様で、事業をドライブしたい方へ

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もし、経営者様の中で、優れた人材にアクセスして、事業戦略のスピードを高めたい、という方はお問い合わせください。

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メガベンチャー会社員の次のステップとしてのフリーランス・パラレルキャリア

■有名企業に入社したのに、転職したい??

ここ最近、リクルート、LINE、Yahoo、DeNA、メルカリ、freee、ビズリーチといった、インターネット大手・メガベンチャーのネクストキャリアの相談を受けることが増えました。

例えば、Yahooで十分に実績を積んで、今の業務範囲やチーム、商材などに少し飽き始めたころに、今の報酬からよりアップさせた状態で、仕事内容もより高度なものに取り組めるものはないのか?といった内容です。

もう一つの例は、例えばリクルート出身者が次のキャリアとして、P&G、Salesforce、GAFAなどに行けばより成長が出来るのか?などもよく聞く内容です。

 

■サラリーマンの次のステップを見据える

私個人の意見としては、この段階までいけば、ある意味サラリーマンとしては詰み・チェックメイトであり、起業・フリーランス・ベンチャー参画といった選択肢が良いのではと思っています。 

実際に、例えば私の知人の宮脇さんという方は、新卒でサイバーエージェントで億単位の広告運用をした後に、ペイミーのCMOとしてマーケティング立ち上げを行い、起業をしました。

https://note.mu/keisuke36/n/nad769eb34f6e

 

■優秀なサラリーマンなら、起業は特別なものではない

起業といっても、これは十分にサラリーマンの延長線上にあるもので、例えばサイバーエージェントでの広告運用の経験や、ペイミーでのマーケティング立ち上げの経験は再現性があれば、法人企業にとっては'買いたい'経歴なので、

十分に換金化できているという状態です。

実はインターネットの大手企業やメガベンチャー出身者は十分にそのポテンシャルを持っており、自分のスキルに堂々と値段を付けて販売しても良い方はたくさんいます。

転職活動では、自分という経歴やスキルや人柄を会社に売り込むことをしますが、それを法人企業に対し営業活動として連続的に行うことが出来れば、サラリーマンの更に先のステップが見えてきます。

これはいわば、小さな起業であり、顧客のニーズや競争環境を意識しながら、適切な価格で自分という商品をセールスし、売上を稼ぐということです。

サラリーマンとして、ある程度のランクの会社まで行ってしまえば十分に可能なキャリアなので、自分というリソースを少しずつ社内から社外に向けていくことも選択肢としてオススメしたいです。

 

■会社に依存しないキャリア形成

このキャリアのメリットは、会社に依存し過ぎることがない事です。

昨今のベンチャー企業の移り変わりを見ても感じますが、ビジネスモデルの変化やテクノロジーのスピードは恐ろしいまでに早くなっています。

例えば、ソーシャルゲームの市場はここ数年で一気にレッドオーシャンとなり、今から参入するには高い障壁となりました。

またUBEReatsなどの影響からギグワーカーと呼ばれる(昔で言うところのフリーターのような概念)働き方が米国で流行し、テクノロジーで人の仕事を広げる新しいビジネスモデルになっています。

このような変化を完全に読むことは難しく、例え現在成功している日本国内のベンチャー企業でも、市場の波を捉え成功し続ける、といったことは確約が出来なくなるでしょう。

その好例かつ悪例でわかりやすい会社はミクシィで、SNSサービスがFacebookの日本市場参入により徐々にアクティブユーザーを落とし続けていた時には、雇用を保ち続けることが出来ず多くの退職者が発生していました。

また、その後の起死回生の一撃であるモンスターストライクから大きな成長を果たして、SNS時代を超えるリソースの獲得を実現できました。

もちろん、ミクシィのように素晴らしい会社は市場の波の中でサバイブしていくのですが、組織の中で言えば統廃合は続き、例えばメガベンチャーにいても自分のいる事業部ごと無くなるのはザラにあります。

時には、会社としての収益の向上と、自身のキャリアアップが噛み合わないこともあり得ます。

 

■選択肢・ポートフォリオを作りリスクヘッジをする

そのような時に、日本市場にいる他の会社に転職すれば全てプラスに転じるのか、と言えばそうとは言い切れず、リスクヘッジの観点からもキャリアにポートフォリオを組む方が今のスピード感に近いでしょう。

モアプロジェクトをローンチしてから、そのような方にたくさん出会いました。

陳腐な表現をすれば、複業・パラレルキャリアですが、私なりの感想を言えば、まさに小さな起業家で、言葉通りのプロフェッショナルとしての生き方です。

弊社はシリーズA〜Bフェーズのベンチャー経営者様と多く取引をしているのですが、そのような企業に、会社員としてのブランドを捨てて、自分の実力を持って企業成長に貢献しているプロフェッショナルは数多くいました。

最近は人材会社がプロ人材という用語を陳腐なマーケティング表現として使っていますが、それを遥かに凌駕する実力の持ち主です。

会社員時代の年収は、700〜2.500万円程度で、独立後は年収1.000万円〜+SO+経費による節税といったお金の稼ぎ方をしている方です。

メリットは、仕事内容や取り組み方はある程度自分でも選ぶことができ、顧客のポートフォリオを上手く組むことで収入のリスクヘッジをし、大きく跳ね上がる部分としてのSO、現金を着実に残すための経費活用と、自分でコントロールできる場面が増えることです。

 

■割りに合わない会社勤め

私は、今後サラリーマンの次のステップとして、上記のようなキャリアを歩む人が増えていくと考えています。

なぜなら、今の日本企業の人事制度(報酬体系)を考えると、どう考えても一定のレベルから自分の換金可能なスキルに対して、給料が上がらなくなります。

※年功序列、入社年月、コンピテンシーといったスキルや市場価値とは関係のない観点での人事評価がされるため、社外の市場価値と釣り合わなくなる

優秀な人材であればあるほど、それに気づきだし、サラリーマンというキャリアを捨てる(下に見る)ケースは増えていくでしょう。

弊社モアプロジェクトでは、フリーランスとして独立した優秀な元会社員のデータや事例が多く集まり出しており、興味のある方はお気軽にご登録いただけますと幸いです。

 

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シリーズBベンチャーのマーケ案件(複業・フリーランス)を取り揃えています。

モアプロジェクトは、主にシリーズB前後、VCから1桁〜2桁億の資金調達をしたベンチャー経営者と直接案件として繋がれるサービスを提供しています。

働き手の方はモアプロジェクトに無料で登録ができ、弊社で経歴を拝見しベンチャーの業務委託案件を無償でご紹介しています。


特にマーケティングやグロースハックの引き合いが多く、本記事でも希望者を募集したいと思います。


モアプロジェクトに登録しているマーケターは、元スタートアップの役員・事業長クラスの方が多いです。

リクルート、DeNAなどの事業会社出身者が独立したタイミングで、フリーとして仕事を担っている方がいらっしゃいます。


マーケティングは、資金調達のタイミングで予算のアロケーションを大きく見直すときに案件としてジョインして頂き、WEBやオフライン含むマーケティング戦略全般を見直すような案件がモアプロジェクトでは多いです。


主にシード期では社内の若いメンバーや外部の気の知れたフリーランスの人に依頼するベンチャーが多いのですが、そのパフォーマンスに疑問のある経営者は多く、そこから引き継ぐような形で利用媒体や予算配分などをしっかりテコ入れしたい、という相談がモアプロジェクトには多くあります。

 

グロースハックも同じく、はじめは経営陣含む若いメンバーで回していたところを、データ分析基盤や開発優先度の合理化、会議体の再設計などエンジニアマネジメントやプロダクトグロース全般を再設計するようなニーズを多く頂いています。


相対するのはシード期を乗り越えた大型の資金調達を経験しているベンチャー経営者であり、事業の新規性や経営者の考えに刺激を受けるような案件が揃っているのがモアプロジェクトの特徴です。

一般のHR事業者が抱えていない独自の案件をクローズドで行なっています。

(クローズドなのは、報酬は相場の2〜5倍ほどなので応募ノイズを防ぐためでもあります)


もしフリーランスや業務委託の形態でベンチャー経営をマーケティングやグロースハックなどの領域で担うことに興味がある方は、ぜひモアプロジェクトのフォームよりご連絡頂けますと幸いです。

 

■ベンチャー企業に副業として参画したい方へ

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ベンチャー企業の「攻めの内部統制・IT総務」~モアプロジェクトの複業・フリーランス活用

■ベンチャー企業の内部統制ニーズ

モアプロジェクトでは、シリーズB以降~プレIPOの顧客も増えており、内部統制・総務領域の相談を受けることも増えてまいりました。

内部統制の領域はどのベンチャー企業も兼務体制(1人月の正社員リソースが必要ない)であることが多く、経営陣の1人や管理担当が片手間でやってしまっていることも多いです。しかし、IPOに向けた監査や、大型資金調達のデューデリジェンスに向けて片手間ではダメだと、弊社のモアプロジェクトに相談が来るケースがありました。

私の経験則ですが、シリーズAの段階では、まだ市場開発や採用に手一杯で、十分な内部統制を図る企業はほぼないと思います。しかし、EXITに至るまでのエクイティストーリーや事業計画が明確に描け始めたシリーズB以降で少しずつIT、会計、労務、ガバナンスといった内部統制環境の整備を意識し始めます。

一般的に内部統制を主にしているキャリアの人材の年収は500~700万円程度、ベテランでも700~1,000万円程度といったところでしょう。

ベンチャー企業ではVCからの投資もあるのと、市場環境や競争環境の変化が激しいためいち早く市場での成長を図る必要があり、そのタイミングで内部統制専任の担当者を上記の年収で雇用するのは敬遠する経営者も多かったです。そこで弊社に相談を頂くというケースがありました。

その時に、弊社ではフリーランスの人材を活用しながら、週1~3日程度の柔軟な設計で、ベンチャー企業が現実的に導入できる費用感で提案することが多いです。

 

■モアプロジェクトにおける内部統制ソリューション提供

弊社自体には内部統制ソリューションの提供を出来るノウハウはありませんので、モアプロジェクトに登録している人材を通して、実際に業務に入り込みながらサービスを提供しております。

はじめは業務監査・会計監査の基本的な(最低限の)チェックリストを通じて、決定的な穴がないか潰していく作業を行います。IT・経理・法務などの観点で会社の各部署を覗いていきながら、必要に応じて社内規定・ワークフロー、個人情報保護、リスク管理などの仕組みを導入して頂きます。

ベンチャー企業の醍醐味であり、難しいところは、ベンチャー企業の本質は大きなグロースにありますので、成長スピードを維持しながら内部統制を図っていかなければならない、真反対の制約条件がある中で進めていく点にあります。

上記の観点がわかっている人材にベンチャーの内部統制を任せるのと、わかっていない人材に任せるのとでは大きな差が出ます。形式的で必要以上のルールやガバナンスを効かせてしまうことは、競争が激しい市場で戦うベンチャーにはマイナスなのです。

柔軟さやスピードを維持し、投資家、監査法人、市場環境、従業員などをあらゆるステークホルダーを意識しながら、バランス感覚のある業務が求められます。

これはIPO業務の際にも同じことが言えるのですが、いわゆる一般的な内部統制や監査対応の制度・仕組みがベンチャー企業の足かせとなるケースはよく聞く話です。

もちろん社会の公器として法に則った組織作りや不正を防ぐ仕組みの導入は不可欠ではあるものの、企業の強みや市場競争を理解したうえでの適切な運用ができるか。時にはこのルールは過剰なので不要と言い切れるかも大切です。

 

弊社モアプロジェクトには、内部統制、IT総務、HR、財務経理といったバックオフィス人材の登録もございますので、お困りの企業様はフォームよりお気軽にご相談頂きたいですし、ベンチャー企業で上記にあるようなバランスの取れたバックオフィス体制を作っていきたいという個人の方も募集しております。

 

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ベンチャー企業が知っておきたい種類株(優先株)、J-KISSでの資金調達

昨今、ベンチャーファイナンスのスキームが複雑になり、普通株の資金調達より進化した、一見難解な手法での資金調達が当たり前になってきています。
本記事では、最近でよく見る種類株(優先株)やJ-KISSといった新しい資金調達手法について解説します。

 

■「種類株(優先株)」での資金調達
日本では、資金調達1桁億円以上の調達は、ほぼほぼ種類株(優先株)での資金調達がメインとなりました。
優先株、という言葉の通り、普通株に優先して権利が付与された株式が優先株です。
普通株よりも優れた権利が付いている、という点が高いバリエーションを付ける根拠となっております。
起業家サイドで見れば高い企業価値で資金調達をしたい、投資家サイドで見ればよりリスクヘッジをした状態で多額の資金を入れたい、という思惑で利活用されています。
種類株・優先株で具体的に付与されうる権利については専門書を読んだほうが理解しやすいでしょう。最近おすすめの書籍は「スタートアップ投資ガイドブック」という法律事務所が執筆した本です。
種類株・優先株で資金調達をする場合は弁護士への相談はほぼマストとなり、契約内容を理解したうえで株式の設計や発行をするべきでしょう。
仮にIPOを目指す場合は上場時にすべて普通株に戻す必要がありますので、上場の可能性も加味し、ベンチャーファイナンスに強い弁護士とも相談をしながら利用することになると思います。


■「J-KISS」での資金調達
J-KISSは最近増えている新株予約権の一種です。あくまで株式の「予約権」ですので、将来株式をもらえる権利を有償で販売するものです。
Coral Capitalが無償で契約雛形を公開してから、一般的に普及し始めている手法で、最近名前を聞くことも多くなりました。
J-KISSは、発行時にバリュエーションを定めず、次回の資金調達時に株価を決められるため、ある意味では株価の先送りができ、シード・アーリー期に必要以上に株式を放出したくない起業家に広まってきています。
少し前に普及していたconvertible noteと違い、負債扱いにならないため、バランスシートを健全に保ちたい経営者にとっても検討できる資金調達方法です。(BSが悪いと銀行融資や不動産借り入れで大きく不利となります)
J-KISSの注意点は、(J-KISSに限りませんが)まだ新しい手法のため、VC側も経営者側もよく理解せず雛形通りになんとなく契約し、後々、契約内容や株式の転換数などでトラブルになる可能性があることです。
将来IPOやM&AなどEXITを考えるのであれば、これも優先株と同様に、事前に弁護士やベンチャーファイナンスに明るい人に十分に相談し、内容を理解してから活用することをおすすめします。

 

株式での資金調達のトラブルは、株式の権利や転換などで相互が理解していない(もしくは投資家側だけが理解しており情報の非対称性がある)場合に起こりえます。
また、「EXITを安全に行う」という観点では複雑な株式のスキームは敬遠されかねません(普通株のシンプルな資金調達スキームが好まれることもある)。

株式の設計を駆使し高いバリュエーションをつけて資金調達するかどうかは、専門家への相談と熟慮を重ねたうえで行うと良いでしょう。

 

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スタートアップ起業家のVCの選び方・見極め方

STRIVEのベンチャーキャピタリストの古城さんが、VCとは何か?求められるスキルとは?について、ブログ内で明快にご説明されていました。

これは起業家サイドから見ても、VCをどのような観点で選定するべきか、の一つの目安になると思いますので、共有をしたいと思います。

note.mu

 

■ベンチャーキャピタリストのタイプについて
弊社も、VCは色々なタイプの方を見てきました。

・日頃の調査力が長けており、業界の最新動向にとても詳しい方
・元起業家でメディアでも取り上げるので、人脈・ネットワークが豊富な方
・金融業界出身でバリエーションがとても強い方
・弁護士資格を有しており、株式の設計含む企業法務に強い方
・元リクルートでKPIや事業メンタリングに強い方
・M&Aファーム出身のため企業売却における目利きに強い方
…etc

 

これは採用や組織強化の観点ですが、どこのスキルに強い人を自社の出資者として迎え入れるかは、自社の経営・組織状況にもよると思います。

経営陣にCFOや経営企画的ポジションがない方は、財務や経営企画畑の投資家を入れてうまくファイナンスや経営管理機能を補っているベンチャー企業もありました。

優先株やJ-KISSなどを複雑に設計して資本政策を練る方は法務に強いキャピタリストが良いかも知れません。

明確にM&AのEXITを志向している方は投資銀行やM&AファームでM&A経験がある担当者が良いこともあります。

弊社の見解としては、IPOもM&Aも最終的には営業利益を見ますので、将来的な利益基盤を強固にするパートナーを選ぶと良いと考えております。

 

■ベンチャーキャピタリストと付き合う期間
今の日本の市場環境であれば、お付きあいする期間はマザーズ上場までの7~10年程度です。
その間はコミュニケーションを取り続ける相手となるため、10年経っても付き合い続けたい相手かどうかも重要となるでしょう。

STRIVE古城さんの図2では、キャピタリストの興味のある産業・技術・ビジネスモデルと起業家の相性について図式化されているのですが、ベンチャーキャピタリスト個人やVC組織自体、興味のある分野は常に移り変わります。

 

例えば私のはじめのキャリアはアドテクノロジー業界で、当時はDSP/DMP/MAなどの商品を有する企業に期待も込めてバリエーションがつき、投資も盛んだったことを記憶していますが、今アドテクに興味がある国内のキャピタリストは少ないでしょう。

昨今では、中国でのFintech(特に決済分野)の市場の勃興から、機関投資家も「○○ペイ」に多く資金を投入しているのを見ますが、この分野も10年後にどうなるか(投資家が興味を持ち続けるのか)はわかりません。

業界、事業、ビジネスモデルといった分野は、ベンチャー投資市場で流行り廃りが激しい領域ですので、10年スパンで一緒に張ってくれるパートナーなのか、起業家の自分を信じてサポートし続けてくれる人なのか、という目線は必要です。

 

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「天気の子」批評: 資本主義を超えたエンターテイメント実験 | ベンチャー企業の副業・複業探しはモアプロジェクト

f:id:morepj:20190721012453j:image

新海誠作品の新作「天気の子」を視聴しました。監督もおっしゃっている通り、ストーリーのプロットや結末は議論(人によっては反論や批判)も起こり得る作品に仕上がっており、良くも悪くも引っかかりのある映画に仕上がっていると思いました。


「天気の子」は「君の名は」の次回作であるという前提に立った(新海誠さんの作家性を知らない人を含め大勢の人が見るという前提)壮大な社会実験なのだと解釈しました。


「天気の子」では「君の名は」と同様の疾走感あるradwimpsの音楽と美しい描写によるどストレートのエンターテイメントコンテンツでありながらも、社会的には目を背けたいものがたくさん描かれています。

映画視聴後は、それらの描写のインプットから新しい視点や考えさせられるものが多くあるでしょう。


詳細の描写は控えますが、若者の生きにくさや答えのなさがストーリーで描かれます。

ただ真っ直ぐに走る少年性や自分勝手さと、凝り固まった社会性や大人らしさが常に対比されて描かれている脚本でした。

私は、俳優の小栗旬さん演じるキャラクター須賀圭介が大人性と子供性の間で揺れているシーンが印象に残りました。

視聴している方が大人の社会人であれば、子供の立場と大人の立場、どちらが正解なのかわかりにくい、迷ってしまうような描写があり、刺激を受けることでしょう。


これは観る人によってどう捉えるか変わると思いますが、私は今の生きにくさのある若者を肯定する、元気付けるようなメッセージ性を感じました。

私はよく若者のキャリア相談に乗るのですが、いまどのような選択肢を選んでも、正解と言いにくい世の中だと思います。

「大きなもの」や「権威あるもの」が正しくないのかもしれない、ということは、大手企業や大手芸能事務所などの不祥事からも薄々と感じ取れるような社会となってきています。


そして、私もそうでしたが、若い人に社会の全てを見通してから正しい選択を選ぶ、ということは無理があり、それならば、今目の前で大切にしている人やもの、価値観を信じて取り組みなさいと「天気の子」では伝えようとしている気がしました。


「天気の子」の終盤では、荒れた天気の中で晴れることを願う無力なヒロインが描かれます。これは環境が良くなることを願う若者の気持ちの比喩にも見えました。

そして、変えられない環境の中で、大切にしている人やものと生きていくしかない、それでいいんだと肯定するメッセージにも捉えられ、(なかなかストレートに伝わってくれるかはわからないのですが)間接的には若者を応援するエールにも感じます。


「天気の子」をビジネスの視点で観た時に面白い点は、この作品が興行成績を超えたものを見ようとしたことです。

一般的にビジネスのシーンでは、いかにお客様に満足してもらうかを模索し、顧客人数や顧客売上を追います。

たくさんの人が気持ちよく感動できる、その期待に応える、ということがエンターテイメントビジネスとして求められます。


しかし「天気の子」はそのようなエンタメ作品としての市場性を意識しながらも、議論や批判を巻き起こすようなプロットを作品に仕組んでいることが独自です。

観る人によってはクレームになり得る、子供に見せたくない、気持ちよく終われないという側面があるのです。


これは、観客だけでなく社会も意識されている、ビジネス用語でいえば「ESGの観点」を私は感じ取りました。

ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったものですが、この言葉が流行った背景はサスティナビリティにあります。

つまり、ただ売れるものを作るだけではなく、地球や社会に継続性のある事業を営むことが価値とされる考え方です。


「天気の子」の視聴後に新海誠監督のインタビューをいくつか読んだのですが、今回の作品のキッカケの1つとして「君の名は」での視聴者からの批判があったようなのです。

これは私も知らなかったのですが、君の名はへの批判としては、「災害をなかったことにする映画」「代償もなく死者を蘇らせる映画」といったセリフがあり、これが新海誠監督には突き刺さったようです。


多くの人が観るようになってしまった、社会的影響力が強まってしまった。次回作もきっと多くの人がこの作品を観る。そんな中で作るべき映画は何か?

新海誠監督の頭にはこのような想いがあったようです。


正解がない時代にいかに生きるか、これにはもちろん答えはなく、「天気の子」も同じようなモヤモヤ感がある映画です。

そのモヤモヤとした気持ちや、議論や物言いをしたくなる感情などを想定してこの映画は公開され、新海誠監督はそれがどのような現象になるかを見てみたいと発言されていました。

これは壮大な社会実験であり、単に売れるエンターテイメント作品を作るだけではなく、社会的に答えがない問いを投げかけた時に人はどう反応するのかを観る新海誠監督にとっての学習機会となるものです。


もしかすると、悪い方向に流れ、興行成績も「君の名は」より下がる可能性もあります。

しかし、その可能性をわかっていながらも、少年のように、今自分がするべきこと、したいことをやってみるんだという「天気の子」の取り組みは映画史上では初の取り組みであり、単に業績を上げるだけではない社会的な爪痕を残す作品となることでしょう。

 

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