堀江貴文さんの副業術~起業前の市場テストに副業を活用する

副業というと、ポイントサイトの登録や簡易的なライティングなどの印象も強いのですが、専門性が高い人材が市場テストをする、という取り組みとしても副業は機能します。

例えば、堀江貴文さんはライブドア(創業時はオン・ザ・エッヂ)を起業する際に、まず副業から始めたということはご存知でしょうか?

堀江貴文さんは、東京大学在籍時にIT企業でアルバイトをしていた際に、現職の中でインターネットの潮流を知りました。会社の中でもWEBサイト制作の案件はあるにはあったのですが、それほど力を入れておらず、そこで覚悟を持って自分が主導して、自分の力でこの市場を作っていくんだと起業をしたという経緯があります。

そして、実はいきなり起業をするわけではなく、はじめは会社員としての本業に加えて、副業として個人で仕事を請け負い、納品するという市場テストを彼は行っていました。

すぐに起業をするわけではなく、まず副業として入り込み、ユーザー視点や競合環境を学習してから起業をする、という選択肢はベンチャー・スタートアップを立ち上げる際に有効なオプションです。

本記事では、堀江貴文さんの事例をもとにしながら、起業をする前に副業で市場テストをする、という考え方をご共有します。

 

①堀江貴文さんも最初は不安だった?まず副業として起業する

2004年に発売された、堀江貴文さんの著書「堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方」によると、堀江貴文さんがIT企業でアルバイトをしていた中でインターネットの可能性に魅了され、その勢いで起業をしたエピソードが書かれています。

興味深かったのは、自信家に見える堀江貴文さんも、自分が起業する際は、自分のような若造が起業をして本当に食っていくことが出来るのか?と不安をいだいていたという記載です。

当時、堀江貴文さんの年齢は23歳。東京大学出身で優れた頭脳を持っていたとはいえ、社会人経験は乏しく、彼のような人材であってもはじめは不安感があったことは意外ではあるものの納得もできます。

堀江貴文さんは東大時代アルバイトしていた会社で、一通りのWEBサイト制作の技術は身に着けていました。それは、HTML、Perl、Photoshop、サーバーインフラといったWEB制作の基礎となる技術です。

※堀江貴文さんは技術者だったんだ、と改めて気付かされる書籍として、1998年に発売された堀江貴文 著「WebクリエーターのためのWebページ制作実践テクニック」、

藤田 晋 著「渋谷ではたらく社長の告白」などがあります。前者では堀江貴文さんによる具体的なWEB技術の解説、後者ではサイバーエージェント初の自社商品であるサイバークリックを堀江貴文さんが開発したエピソードが書かれています。

 

堀江貴文さんは、自分が一通りの開発技術を持っている自負はありましたが、果たして自分が起業して本当に案件はもらえるのか?を疑問を頂いていました。

そこで、本業の傍らでフリーランスとしての仕事を請け負うように挑戦し、80万円の仕事を個人として受注ができたことで、独立の自信に繋がり、踏ん切りをつけることが出来たのです。

自分の技術力やアイデアを過信しいきなり起業するのではなく、まず副業のフリーランスとして個人で小さく案件をもらい、納品することができるかを確認していた、というのは、実はあまり知られていない堀江貴文さんのエピソードだと思います。

 

②副業でもここまで見積もれる!起業前の情報収集

堀江貴文さんは、自身の著書で自らが営業をして案件を獲得することの大切さを述べています。

実際に自分の足で顧客に会い、顧客が自社の製品やサービスに対し、どんな感想を持っており、どんな不満があるのか。ユーザーの声をフィードバックとして受け取り、品質を改善し、競争力をつけることを起業では必須のアプローチとして説明しています。

今でいうところの「リーン・スタートアップ」の概念に近いでしょう。

堀江貴文さんは起業をする前に、副業として案件を請け負っていく中で、独立後に具体的にいくらくらいの案件を請け負うことが出来そうか、何社くらいが契約してくれるのか、それはいつころか、案件を納品するうえで何名くらいの体制が必要となりそうか、そのために固定費・変動費はいくらかかりそうか、そのために資金調達はどの程度必要かをざっくり見積もりをしていました。

起業をする際の失敗例としてよく挙げられるのは、ユーザーの声を聞いていないため顧客が求めているものを提供できていない、事業計画の見積もりが甘く現実感がない、キャッシュフローを軽んじているなどがあります。

その精度を上げるために、副業として実際に顧客と接触し、顧客のニーズや動くお金の数値感覚などを詰めていく必要があるでしょう。

特に新しい分野で起業する際に、それが実際に案件として成り立つのか?の視点を検証することが重要です。ちなみに、堀江貴文さんは、起業するうえで再注力した商品は、①WEB制作代行 ②サーバー運用代行の2種類でした。

それは、実際に営業した中で確実に案件としてキャッシュが得られる可能性がわかっており、顧客ニーズがあって数値の見積もりができると副業として取り組んだ中で学習していたからだと考えられます。

 

③派手な起業ではなく、具体的に案件があるか副業で市場テスト

当然、当時他社にはWEB・インターネットの領域で派手で新規性の高い取り組みをしている企業も多かったた堀江貴文さんは述べていますが、このような新分野のマネタイズはある意味バクチであり、倒産可能性が高いです。

現在でも、起業を考えられている方は、派手なものだったり、新規性の高いものを事業として企画し、ベンチャーキャピタルの出資を仰ぐ人も多いと思うのですが、そのアイデアが実際に案件に繋がるかは具体的な検証が必ず必要でしょう。

その方法として、本業の傍らで副業をして、案件の有無を市場でテストしてみる、というアプローチは一つの起業の仕方として有効です。

現職でいろいろ情報収集をしていく中で、現職の会社ではあまり注力はしていないが、自分個人としては絶対にこの分野は伸びていくはずで、会社ではなく自分がこの市場を作っていくんだという分野はあると思います。

例えばわかりやすい例であれば、マーケターであれば、会社はリスティング広告に注力して提案しているが、個人的にはAmazon広告に注目しており、ショッピング広告に特価した分野で起業がしたい。

エンジニアであれば会社はオープンソースによるWEB開発技術がメインだが、自分としては機械学習を用いたシステムを開発する分野で起業したい、などです。

そのように具体的にやりたい分野があり、それが現職ではやりにくい、具体的にやれる仕事ができない場合は、副業として外で案件を請け負ってみて、市場で通用するかのテストをするのも一案でしょう。

実際のところ、会社と個人ではやはり信用力は違い、個人で取り組もうとするとなかなか案件を獲得することが出来ない、ということも少なくはありません。

しかし、もしその状況で起業をすれば、すぐにキャッシュがなくなり、収入が途絶え倒産してしまう可能性がかなり高いです。

ベンチャーキャピタルに資金を頼るのも一つの選択肢ではありますが、その場合はVC側のファンドの運用期限という制限がかかり、短期間でのEXITか、それが出来ない場合は株式の買い戻しを要求され、経営の自由度が効かなくなるケースも多いです。

例え地味で格好が悪くても、キャッシュカウの事業を着実に持てるように、まずすぐにお金を得られるような仕事ができる体制をつくり、銀行口座に資金がたまり、キャッシュフローに余裕が出てきた中で、はじめてリスクを取っていくという考え方も重要だと思います。

そのリスクヘッジとして、副業で具体的にお金を得る経験をする、という方法を現実的な起業の選択肢としてぜひご検討いただければと思います。

 

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