思考力を高めるメモの魔力~フレームワーク思考で質の高い副業力を鍛える

前田裕二さんの新しい書籍「メモの魔力」が発売されました。

実は、メモ書きの効能は以前にもブームになったタイミングがあり、元マッキンゼーの赤羽雄二さんが2013年に執筆した「ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング 」という本によって5年前にも流行がありました。

改めて、個人の思考力が経済的バリューを発揮する時代であると考えさせられます。メモ書きというのはあくまで手法であり、本来の目標はいかに思考力・思考のスピードを高めるか、が主です。AIの潮流から、今後、思考が単純なものは次々とAIによる代替が進み、より複雑で個性ある思考でアウトプットを出すことが仕事でも求められるでしょう。

たとえば、金融分野では顕著であり、ゴールドマン・サックス証券がトレーダーを解雇し、機械学習のエンジニアを多く採用してAIに資産運用を任せたニュースは話題になりましたし、大手メガバンクにて大量の退職者を募るようになったことも記憶に新しいです。これは、金融投資や融資判断が紐解けば人でなくても運用可能な仕事で、運用可能どころか人よりもAIのほうがパフォーマンスが高く、コストが安く運用ができてしまうという職場背景からと考えられます。

このような時代において人に求められるのは、AIに置き換わられない独自の論理や発想による経済的アウトプット、顧客バリューと断言できます。

そして、その元ネタや土台を作るのは日々の自身の思考、蓄積、抽象化、理論であり、それを形つくる一手法が前田裕二さんが提唱するメモ書きであるという認識です。

この記事では、メモ書きを含め、どのように自分オリジナルの考えやロジックをまとめ、アウトプットを出すのかという視点をご紹介します。

 

①思考力を高めるメモ書きの効能

詳細は著書にお任せしますが、前田裕二さんは日々観察し起きた出来事や事実から、それを抽象化してフレームワークに落としたり、具体的な応用ケースを考えたりということをノートにまとめ、色分けするという習慣を持っています。

日々の気づきを、自分なりの論理やフレームワークとしてまとめることで、格段に思考のスピードは早くなりますし、なにか課題解決をするうえでも、今回はあのフレームで考えてみようと思考の引き出しが増えることが、利点となるでしょう。

弊社は企業内の課題を外部の人材が副業として参画し、プロジェクトベースで解決する、というサービスを提供しているのですが、その際には参画するプロフェッショナルな人材がどれだけ自身のフレームワークを生かして活躍できるか、という視点を持ってフォローしています。

前田裕二さんは本当に努力家のため、相当多くの抽象化したロジックを持っているのですが、そのような思考のフレームを持てば持つほど、実際の事象に対して「これはおかしいぞ」と気づくことは多くなります。

例えば実際のプロジェクトの例で、これはすでにある有名なフレームワークから着想を得た話になるのですが、3C(自社、顧客、競合)という分析をもとにした際に、組織力として競合の観点が弱い営業組織がありました。競合の強みや価格設定が頭に入っていないため、コンペになった際に他社と比較して自社のどの点が選ぶべきポイントなのか、という提案が出来ていない営業マンが多く、コンペになったとたん受注率が下がる事象が起きていました。

このケースはとてもシンプルで、3Cの枠組みを持っていれば、競合意識のなさを組織的に改善し、競争優位性をしっかり顧客に説明ができるよう改善の支援をすれば良いことがわかります。具体的には、トークスクリプトの追加と、競合との比較表の作成、コンペになった場合のカウンタートークなどの整備することで受注率が改善しました。

これはあくまで一例なのですが、おかしいぞ、と気づけるような成功のフレームワークや方程式のようなものをどれだけ持っているかが、課題解決の思考を高めることに繋がるのです。

おそらく、前田裕二さんは多くの事象から成功のエッセンスを引き出し、それを論理化し、具体的な応用例まで考えてまとめていますから、通常の人の何倍も早く課題に気づくことが出来ますし、それを解決するソリューションのネタも豊富にあると思われます。

この力を日々の努力によって鍛え上げ、高い生産性を持って取り組める、それが「メモの魔力」であり、その観点を持って本を読むと良いでしょう。

 

②フレームワークは一般的なものでもよし、優れたフレームワークは豊富にある

前田裕二さんの手法は、オリジナルのフレームワークを多く生産していくものですが、実はオリジナルのものでなくとも優れたフレームワークはたくさんあります。

例えば戦略分野においてはプロダクトライフサイクル、プロダクトポートフォリオマネジメント、キャズム、ブルー・オーシャン、イノベーションのジレンマなど既に実証され具体的な成功事例があるものはたくさんあります。

もしいきなり抽象化して自分なりの考えを作ることにハードルを持たれている方は、既にあるフレームワークの学習から入るのも一つの手であると思います。

フレームワークの中でも新しい手法は、1つの副業プロジェクトとして納品可能なものもあります。例えば昨今ではOKRというGoogleが用いた目標管理のフレームワークを導入したい企業が増えています。

OKRについては国内でも書籍や具体的事例、クラウドツールなどが増えてきていますので、これをもって個別の企業に合わせたOKRの設計をするような案件がありました。

また、時代の変化に合わせてフレームワークも変化していきます。例えばマーケティングでは、AARRRモデルと呼ばれる、新規の顧客獲得だけでなく、既存顧客の継続利用や口コミ、収益拡大を観点として持つフレームワークが紹介される機会が増えています。これは、SNSの登場、SaaSによるビジネスモデルの変化などの背景、デジタル化によるデータ分析など様々な背景から人気となった考えだと思います。

このような新しいフレームワークから、数十年前から残る伝統的なフレームワークまで、既に多くの抽象化された成功アイデアが世の中に残っているため、それを学習することをメモ書きと併用して行っても良いでしょう。

 

③自分なりに大事にするフレームワークを3つ持つ

すでにあるフレームワークでも、自分が考え出した理論でも、大切なことはそれを活用してアウトプットを出せることです。

前田裕二さんは、自分なりの考えをまとめた後に、必ず応用例もセットで記載するように習慣つけていますが、具体的にどのようにフレームワークを役立てるのか、自分で考えてみることが大事です。

まずは3つ程度のフレームワークで良いと思います。自分の価値観の中で大事だと思う理論を取り上げて、具体的にどのシーンで、どのように導入するか。手順としてどんな順番で進め、どのような指標をアウトプットとして向上させられるのか。巻き込まないといけない人は誰で、なんのツールを活用して、定性的にはどうなれば成功か。

あらゆる視点で、自分の理論に思考の漏れがないように深掘りを行って、すぐに取り出して活用できるように磨きをかけるのです。

ただたくさん自分の理論をまとめるのではダメで、実際の仕事の中でアウトプットとして取り出せるように思考をまとめることが必要となります。

既存のフレームワークであれば、それが実際に使われている事例やストーリーを学べるような書籍を読むのも良いでしょう。例えば、ボストン・コンサルティング・グループに日本人として初めて入社した、三枝 匡さんの著書「戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫) 」では、繰り返し何度も何度も、BCGで用いられるプロダクトライフサイクル理論に基づいて企業戦略を練るシーンが小説仕立てで描かれています。

このような書籍から、フレームワークを実際の仕事で活用されるケースを学び、「使える理論」を増やしていく、それを皮切りに自分なりのロジックも独自に作っていく、というアプローチがおすすめです。

そのような訓練を行っていれば、本業副業を問わずあらゆるシーンで素早い課題解決が出来る人材に自分を鍛えることが出来るでしょう。

 

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