「メモの魔力」はなぜ売れるのか?大ヒットの要因を「ファクト→抽象化→転用」で分析

前田裕二さんの2冊めの著書、メモの魔力が大ヒットしています。

 

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book) 前田 裕二
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book) 
前田 裕二 
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メモの魔力が面白いなと思うのは、内容もさながら、こちらの書籍を拡販するにあたっての戦略や施策です。また、改めて前田裕二さん自体の魅力に気付かされる一冊で、彼のファンになる方はこの書籍を機会に増えていくでしょう。
 
メモの魔力は、「ファクト→抽象化→転用」という思考のフレームワークを元にしています。これは、目の前に起きた事象や事実に対し、その裏側にある法則や成功論を抽象化し、これを具体的なケースで応用や転用ができるよう考える、という思考法です。
今回はこの考え方を用いて、なぜメモの魔力がヒットしているのか。その裏にある成功のロジックや、具体的に応用できるケースをまとめることで、書籍自体の紹介と現代における成功のフレームワークを紹介できるような記事とします。
 
①メモの魔力には、どんな「ファクト」があるのか
まず、メモの魔力で実際にあった事実をまとめたいと思います。
 
■ファクト----------------------------------------------------------------------------------
1.前田裕二さんは前作のヒットがあったため、書店でも安心して棚の表に出されている
2.新刊タイトル予測クイズ、#メモ魔(SNSで#メモ魔をつけて「人生の軸」を共有すれば、名前と共に全員分掲載)などSNS参加型の施策実施
3.前田裕二さんの少年漫画のようなストーリー
4.新しい視点ながら、やってみようと思える解説
5.異常なまでの努力量を感じさせる取り組み例(自己分析1000問などよく考えれば変態なコンテンツ)
6.SNSで共有しやすいフォーマット(鮮やかにまとめられたメモ帳)
7.前田裕二さんの徹底的ないいね・リツイート返し
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次に、これらを抽象化、転用します。
 
②ファクトから抽象化・転用して法則や応用例を見出す
 
ファクト1.前田裕二さんは前作のヒットがあったため、書店でも安心して棚の表に出されている
まず、そもそも書店が棚の見えやすい位置に置いている本は、なぜそのような配置なのでしょうか。それは、ヒットが期待できる・期待したい書籍だからです。
では、どのような書籍であればそう感じてもらえるか、ですが、これは有名人だったり、前作でヒットを出していたりするのかが大事だと書店の方に聞きました。特にこれまでの書籍の販売実績は事例数値として参考になり、その水準値が高い人であるほど大きく販促をすると伺いました。
ですので、これを抽象化→転用でまとめると下記です。
 
(抽象化)
一発目の取り組みで結果を出し、高いアウトプット水準を見せることが大事である。
 
(転用)
就職・転職後の最初の仕事や、初回のデート、見知らぬ人と初めて会ったときに手を抜かずに結果を出す。どんなシーンでも初回や初対面で高い水準のアウトプットを出す。
 
 
ファクト2.新刊タイトル予測クイズ、#メモ魔(SNSで#メモ魔をつけて「人生の軸」を共有すれば、名前と共に全員分掲載)などSNS参加型の施策実施
 
前田裕二さんは、この新刊が発売される前に、Twitter上で「新刊タイトル予測クイズ」と「#メモ魔」のキャンペーンを行いました。
これは、事前にタイトルを当てられた方は前田裕二さんとのランチに行ける、#メモ魔とハッシュタグ付きで人生の軸をつぶやけば書籍に載るという取り組みです。
 

おそらくですが、一緒にランチに行った方は間違いなく、ソーシャルメディア上で共有するでしょうし、書籍に自分の名前が載った方についてはSNSだけでなくリアルな場でも家族や知人友人に高い熱量で紹介するイメージが想像できます。

また、この施策を通じて多くの方がTwitter上のキャンペーンに参加することで、メモの魔力が盛り上がっているぞ、という印象を周囲に与えることもできるでしょう。

Twitterで簡単に参加できる、というのもキモなのかなと思いました。ユーザーが行うにはTwitterでつぶやくだけなので、敷居はそれほど高くはありませんので、多くの数が集まったことでしょう。

また「人生の軸」というテーマ設定も素敵だなと思いました。Twitterの文字制限はありながら、自分が何を大切にしているかという軸は、1人1人とても深いものです。ある意味その人の人生と言ってもいいでしょう。そのような重たいテーマをあえて選択し、主体的に考えてもらった、という取り組みは、熱量高く周囲の人に共有するモチベーションを高めたと考えられます。

少し抽象化と応用が難しかったのですが・・・下記のようにまとめました。

 

(抽象化)
その人が一番大切にしているテーマには伝播力がある
 
(転用)
一番大切な人・言葉・恋・尊敬する人・幸せな出来事など、その人の一番記憶に残っているものと、商品開発やマーケティングのキャンペーンを組み合わせる
※ラジオ番組などが近いかもしれないが、例えば企業が持っているYouTubeチャンネルなどでユーザーのSNS投稿を取り上げる、といった企業側は一個人を尊重するような取り組みを行う
 
ファクト3.前田裕二さんの少年漫画のようなストーリー
前田裕二さんは今回のメモの魔力、そして1冊目の書籍の中でも、自分の生い立ち、挫折経験、悔しさといった壮絶な人生についてをストーリーとして紹介されています。
少し非日常的な前田裕二さんの経験について、まるで漫画のようだと思いました。
※詳細については、ぜひ書籍やWEB記事などをチェックしてみてください。
 
前田裕二さんの人生のストーリーをすごく抽象的に書くなら、下記のような話になると思います。
 
『親がいない悲劇の主人公 → 劣悪な環境で我慢を強いられる → 圧倒的な努力をする → その中での苦しみや挫折 → 少しずつ周囲に受け入れられていく → 人として成長し成功していく → 周りの人に優しくできる主人公となって、次は人を救う旅に出る』
 
まるで、なにかの漫画のような熱さやテンポを感じさせてもらえるのではないでしょうか。人は元来から、ストーリーが大好きです。週刊少年ジャンプの三大キーワードに「友情」「努力」「勝利」が挙げられますが、前田裕二さんが悔しさの中で圧倒するような努力をこなして、周囲の人たちに認められるようになり、最後には皆が彼を認めるそのストーリーは、まるでジャンプの主人公です。
このような人生を歩む人は現実の世界では珍しく、前田裕二さんが注目を浴びたり、一般の人たちにも受け入れられていっている背景に前田さん自身の人生ストーリーがあると思います。
 
(抽象化)
自分の人生のストーリーを漫画の主人公のように語れると、人に受け入れてもらいやすい
 
(転用)
人生を選択する際に、後にストーリーとして語れる苦労しそうな道を選んでいく
 
 
4.新しい視点ながら、やってみようと思える解説
前田裕二さんの「ファクト→抽象化→転用」という考え方は、多くの人にとっては新しい視点だと思います。また、やろうと思うと少し難しい、すぐには出来ない思考の方法だとも思うのです。
そこで、これをやるメリットをわかりやすい言葉で丁寧に説明をして、メモというフォーマットを活用して、具体例を見せながら実施できるように導いていく内容となっています。
 
(抽象化)
ちょっと難しいけれど、頑張れば出来そうな内容が人にウケる
 
(応用)
本に加え、セミナーのコンテンツや部下の教育でも、新しい視点が得られて、ちょっと頑張れば出来るかなと思える内容を設計する
 
5.異常なまでの努力量を感じさせる取り組み例(自己分析1000問などよく考えれば変態なコンテンツ)
日本人は「努力」という言葉が好きです。そして前田裕二さんは、「努力」という観点で言えば周囲を圧倒させる、少し異常、言葉を選ばずに言えば変態だと表現してもおかしくないくらいの量の行動をしています。
堀江貴文さんは、前田裕二さんを天才と評されるのは行動力にあると述べています。WEBの記事になっていましたが、堀江貴文さんがイタリアにいたときに、日本にいる前田裕二さんを呼んでみると本当に来た、というエピソードを語っていました。
また、どこまでなら睡眠時間を削っても生産性を維持できるか検証してみたところ、自分の体では1日3時間だと平日は3時間睡眠を貫いているようです。
外資系証券企業に勤めていた際には、朝4時半に出社をして、他のメンバーが一日かけて仕上げる仕事の大半を午前中に済ませ、周囲には「Yujiはクレージーだ」と言われても働き続けたそうです。
その努力量や行動量の水準の高さ、おかしさは、書籍にもさらりと表現されており、その1つは「自己分析1000問」コンテンツです。
よく考えれば、1000という数字はちょっと異常です。30、50、100程度が現実的にこなせる一般的な数字ではないでしょうか。これを何事もないように掲載をして、しかも実際に前田裕二さんはこなしていらっしゃる。この常識を超えた努力量や行動量のクレイジーさが人の心をうち、モチベーションを高め、よし自分もやってみようと読者を動かす力になっているのだと分析しています。
 
(抽象化)
異常と呼べる努力が人の心を打ち、人を行動させる気持ちにさせる
 
(転用)
睡眠時間を削り、ふつうの人の10倍の行動量をこなす
 
 
6.SNSで共有しやすいフォーマット(鮮やかにまとめられたメモ帳)
分析してなるほど、と思ったのですが、前田裕二さんの手法を活用し、きれいにまとめられたメモは、写真に写すと鮮やかに見えて、SNS映えするのです。
メモの綺麗さ、色分けの鮮やかさ、思考の細かさ、内容の密度など、すぐ人の目に止まってかつ役に立つコンテンツとなるため、SNSでもいいねが付きやすいのです。
このような、商品自体にSNSで共有しやすい要素があると、宣伝をせずともソーシャルメディア上でコンテンツが流れやすいのだと学びました。
また、メモは1人1人のオリジナリティが出るもので、各々でその内容は異なります。
各々が主体性を持って自分のコンテンツを発信できている、という点も1つのキモとなっているのではないでしょうか。
 
(抽象化)
商品やマーケティングに、SNSで共有しやすい(目に止まりやすく、中身がある)コンテンツが生まれる工夫をする
 
(転用)
たとえば、人生で大事な買い物(家、転職、結婚)をする際に写真を取ってあげるなど、サービス提供者側もSNSで共有しやすいようなコンテンツ支援の取り組みを行う
 
7.前田裕二さんの徹底的ないいね・リツイート返し
これは、弊社が前田裕二さんを応援したいと思ったキッカケにもつながったのですが、前田裕二さんは今回、メモの魔力に関する投稿には徹底していいね・リツイートを行うことをご自身のアカウントを通じてコツコツと行われています。
弊社は昨晩の夜中の3時頃に、本記事を執筆する告知をしたのですが、その夜中の中で前田裕二さんがその投稿に「いいね」をされていらっしゃいました。
前田裕二さんのTwitterのフィードを見ると、本を読まれた方、イベントに参加された方などが投稿したほぼすべてのコンテンツに対し、いいねやリツイートを返しているとわかりました。
現職のSHOWROOMの仕事や、イベント登壇、メディア出演、仕事上の交流など本当に忙しくしている方のはずなのに、そのうえで一般の方に対してもフォローを欠かさないその姿には、ファンになってしまう魅力があります。
 
(抽象化)
1人1人のファンを大切にし、細かくフォローする
 
(転用)
物理的に忙しくても、努力して出来る限り多くの人とコミュニケーションを取るように心がける
 
③抽象化した成功のフレームワークを、自身の取り組みに活かす
今回、前田裕二さんの「メモの魔力」のヒットから、弊社は下記のような法則を見出しました。
 
1・一発目の取り組みで結果を出し、高いアウトプット水準を見せることが大事である
2・その人が一番大切にしているテーマには伝播力がある
3・自分の人生のストーリーを漫画の主人公のように語れると、人に受け入れてもらいやすい
4・ちょっと難しいけれど、頑張れば出来そうな内容が人にウケる
5・異常と呼べる努力が人の心を打ち、人を行動させる気持ちにさせる
6・商品やマーケティングに、SNSで共有しやすい(目に止まりやすく、中身がある)コンテンツが生まれる工夫をする
7・1人1人のファンを大切にし、細かくフォローする
 
弊社は、能力の高い個人が、プロジェクトベースの副業としてベンチャー企業を支援する、という事業を行っています。
ですので、例えば1の法則を活かすなら、初回にご利用頂いたお客様について、絶対に成功してみせる、ということが重要となるでしょう。
また2や3の法則を生かして、ご登録頂いている個人の方の、仕事における大切な軸やストーリーを語ってもらい、それを掲載するようなメディアコンテンツはいずれ作らなければならないと思いました。
また4の法則を活かすなら、副業のプロジェクト実施内容を、やったことがないけど出来るかもしれないと期待できるものに決めました。5の法則では、1社や1人に対して努力をする時間を出来る限り増やします。(前田裕二さんを参考にするなら10倍)
そして6の法則を参考に、実際に行った副業のプロジェクトについては、写真や動画で共有するような取り組みをやりたいと思います。そして最後の7の法則は5で述べたことと重複しますが、出来る限り関わって頂いた方へのコミュニケーションを怠らないようにしたいと思いました。
 

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