ミレニアル世代のベンチャー起業・キャリアについて〜新しい経済圏の中でいかに踊るか

とあるマーケティング案件で、ミレニアル世代についてプロモーションをする機会がありました。

デジタルデバイス、ソーシャルメディア、コミュニティなど変わりゆく世の中で、ビジネスや起業、キャリアといったものがどのように変わっていくのか、雑感をこの記事では書きました。

 

今の時代の若い世代は、他人にどう見られるよりも好きなことを選択する、デジタルとリアルが溶け込んでいる、といった、ソーシャルメディアサービスを背景とする独自の価値観が形成されているようです。

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例として起業家をバイネームで出すとすれば、若手起業家のペイミー後藤道輝さんは、EXITに興味がない、ノーベル賞を取りたいと、従来のベンチャーエコシステムとは異なる価値観を語っている素直な発言が印象的でした。

 

作られた価値観ではなく自分が良いと思ったものに取り組んでも許される時代、小さなソーシャルコミュニティの中で共感者が現れる時代、それが令和なんだなと思ったものです。

 

ミレニアル世代の特徴として、裏表がなく素の自分をオープンにしやすいんだと記事で読みました。これはマーケティングの世界や、エンターテイメントの世界では思い当たる節があります。

 

例えば、お笑い芸人のクロちゃんが、今ブームとなっています。クロちゃんの面白いポイントは、クロちゃんの芸ではなく、彼自身のゲスさ・ドス黒さにあります。

彼の漫才ではなく、ただ彼にトラップの女性を仕掛け、裏で隠し撮りをしているだけで、素の悪いクロちゃんの様子を見ることが出来る。

twitterで平気で嘘の投稿をする、女性のコップを舌で舐める、複数の女性に同じセリフで口説く。これは作られた台本ではなく、彼がありのままに好きなことをやって、それが結果的にコンテンツになっています。

 

同じ土俵に並べると失礼かもしれませんが、韓国のトップアーティストのBTSも、ソーシャルメディアを通じてありのままの自分達を見せている点が、マーケティングとしては新しいと思いました。

BTSは、メンバー同士でふざけているくだらないやり取りも自ら動画にアップロードしたり、またファンがライブ中に写真撮影をして共有したりすることを許しています。

自身のダンス練習を公開する、自分らが映っているPVをメンバーで見て笑い合う、といった普通のアーティストでは見せない日常の風景をSNS上にあげています。

ファンとの近さが一層親近感をわかせ、つながりを強めているように感じます。

dot.asahi.com

 

素の自分で好きなことをする、という意味では光本さんの書籍で述べられていた言葉が印象的でした。

 

実験思考 世の中、すべては実験 (NewsPicks Book) 

https://www.amazon.co.jp/dp/4344034635/ref=cm_sw_r_cp_api_i_2.H5CbM334R01

 

彼は事業の立ち上げの際には上場は興味がなく、狂ったような面白いことをやって、世の中がどうなるか実験していると言うのです。

彼の事業は賛否両論がありましたが、スタートアップの業界やメディア上で面白いよねと皆が話題としたことは、社会的な観点で今の時代を反映しているようにも思えました。

 

昔はファイナンスの手法を使いこなし資本市場の権化のようにメディアでは言われてしまっていた、堀江貴文さんも、好きなことしていればいいと、儲けの大小にとらわれず複数のプロジェクトを同時進行で動かされています。

堀江貴文さんが芸能人を東大合格に導くAbema TVのバラエティ番組「ドラゴン堀江」では、和牛のプロジェクトなど他の仕事をしながら、受験勉強も精力的にこなし、好きなことを充実して行なっている堀江貴文さんの様子が私にとっては印象に残りました。

 

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私の身近でも、エクスプローラという旅行系ベンチャー企業を運営している原口 剛嘉さんという方がいらっしゃいます。彼は元々はアクセンチュア出身で、経歴では旅行業界の長い経験はないのですが、1人の旅人として世界を一周に、一般人が行かないようなマニアックな領域にもどんどん足を運んでいたと聞きました。

http://8xplorer.com/founder

 

彼の旅行好きは本物で、好きだからわかるUXを作りたいんだと、全員旅行好きなメンバーのみで集まって、グローバルの旅行プランニングを立てることが出来る素晴らしいアプリを開発されていました。

私もアプリを触らせて頂いたのですが、旅行好きな人が多い国の人から使ってほしいので日本ではない国からローンチする、と一般的な起業とは覚悟が違うな、と伝わりましたし、サービスのUXは確かに本当に旅行が好きな方のインサイトを捉えたものでした。

 

私は、現在の世の中は、マーケットのリサーチをいくらしても、何が当たるかわからない不透明性があると思っています。

そのような世界では、周りに、なんでそんな事やってるの??と言われても、やり続けることができる「継続性」が大事です。

ベンチャーキャピタルも投資判断の軸として、自分が顧客のしても好きな領域で熱狂しているか、を見ている投資家の方がいらっしゃいます。

YouTuberのHIKAKINさんも、東洋経済のこちらの記事で、好きなことを続けることについて語っています。

toyokeizai.net

 

続ける事で、はじめは少ない人数ですが、あの取り組み面白いよね、と思う。

そして小さなコミュニティや、小さな市場が作れる。ミレニアル世代はそのような若者が増えると私は考えています。

 

最近はそういった時代を反映してか、SNSのサービス事業者が、横のつながりを作るためのコミュニティ機能を強化しています。

Facebookコミュニティ機能、LINEグループ機能が例でしょう。

Facebookの新ミッションは「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」-「コミュニティサミット」を初開催、グループ管理者のための新機能も発表- | Facebookニュースルーム

 

小さなコミュニケーション圏、商圏は、個人として生きていくには問題ない売上をあげる程度のビジネスができるでしょう。

家入一真さんは、以前セミナーで小さな経済圏、という話をされていらっしゃって、書籍も出されています。

bijodoku.com

 

小さな売上を立てやすくなったことに加え、生活コスト、エンタテインメントがサブスクリプションやクラウドの恩恵からコストが下がっています。

例えば、Netflixはアニメドラマが見放題、雑誌も見放題のアプリが出ています。余剰となった飲食店の食料を月額定額のサブスクリプションでテイクアウトできるReduce GOのようなサービスも出ました。このサービスは月額が2.000円適度でもらい放題、食べ物も安価で食べられる時代です。

 

上記のようなサービスを上手く使いながらコストをハックし、ニッチな市場に好きなことを持って自己資本を投入していく。

続けることで小さな経済圏ができて、「本物」の取り組みはソーシャルメディア上で広まり、一気に拡大する。

これは従来のキャリア論や幸福論とはまた異なった、新しい生き方なのかなと思います。

 

最近知ったお話ですが、今大きくなったインターネットサービスについて、そもそも大きなビジョンを持ったプロジェクトとして始まってないケースも多くあります。

例えばYouTube。おっぱいポロリ動画を探したいが、探さなくてイライラしててYouTubeは作られました。

Facebookも有名な話ですが、女子学生の格付けサービスがスタートです。

こうして見ると、実は全然意識は高くない始まりです。

 

よく考えれば、スタートアップが初めから崇高なビジョンとミッションを持つべきだ、という考え方自体が、第三者に作られた固定観念なのかもしれません。

先日、ある社長の飲みの席で、一風変わった方とお話しました。

その方は、普段ご飯を食べていない。性欲がないのだ異性に何も求めない、私は植物になりたい、人生というものを悟った、人の生命オーラが見えると語ります。

私は終始、やばいやつだと思っていたのですが、ふと、なるほどなと考えさせられるご発言をされていました。

当たり前とされていた欲求は情報操作により作られたものだ。なくても大丈夫なのでは気づき始めて、捨て始めたら、必要ないものが増えた、と言うのです。

当たり前と考えられていたものを疑い、自分が思うようにやってみる、という観点では、ある意味ミレニアル世代らしい考えなのかもしれません。

 

常識と違う観点、という話をすると、私も起業をして感じ取ったことは、「業を起こすのではなく、業が起きている」ということもあるんだということです。気づいたら、それが仕事になっているんです。

私の経歴は、HRの事業会社に入社をしたのですが、マーケターとしての仕事は広告宣伝しかなかったので、入社時はひたすら広告を打つ、という仕事をしていました。

個人としては、CRM、顧客ロイヤリティ、カスタマーサクセス、サービスデザイン、アンバサダー、そういった既存顧客に向けたものへの興味が強く、入社時はそのポジションはなかったが、気がついたらその仕事をやってた、ということがありました。

 

その後起業をしたのですが、モアプロジェクトの事業内容は顧客の声や競争環境などから少し変わりゆき、自分が思っていなかった案件や、関係者と関わっています。

そしてビジョンなるものは、やり続けていく中で大切なことに気づき、少しずつ自分の心で言葉にすることが出来るようになってくる。それと1つの起業のあり方かなと今は思います。

 

起業の際に押さえておきたい時代背景として意識していたことは、今後は業務内容が固定化されたジョブがAIによって処理され、低単価化する時代になるということ。

そのような時代背景においては、まだないものを生み出すような仕事が人の役割として残る。すなわち、不透明性が残るプロジェクト業務のみが人の仕事の核となり、個人としても法人としてもプロジェクトとなる業務をもっと取り組んでいきましょう、という考えがモアプロジェクトのコンセプトの1つです。

 

すでにある業務は効率化の果てに業務量がなくなっていく、ここにHR事業者として危機感を感じたのです。

卓越した仕事、個人の意思が反映されたストーリーある仕事。そのような仕事がこれから残り、その仕事の受け口が顕在化している、という社会環境や市場環境を作らなければならないと私は思いました。

 

そしてローンチされたサービス、モアプロジェクトは、現状はプロフェッショナルの個人の副業・複業や、フリーランス・マイクロ法人が参加するHRサービスとして企画、開発され、ベンチャー企業のCXOクラスの方がメインでご登録を頂いております。

morepj.com

 

私は、市場で必要とされている、かつ10年以上蓄積したような匠の技は無くならないと思います。

一方で、誰でもできる平均的なジョブはなくなる、と予想しています。

もうすでに、いくつかの市場でそれは始まっています。

例えば先日、ある編集者と話したのですが、ライター業界はクラウドソーシングによる低単価化が相次ぎ、生半可な編集ライターは職を失ってきていると聞きました。

生き残りのキャリア施策として、プロデュースやブランディングの領域、デジタル・ITの領域、事業開発の領域などにも軸を移していくよう意識しているとお話をしていました。

 

小島監督の名作テレビゲーム「メタルギアソリッド4」では、AIとナノマシンによる戦争統制を近未来的に描いてます。

高度なデジタル技術を要した民間の戦争代理企業が、兵士の脈拍、心理状況、体力、負傷度、食力、弾薬状況、現在位置など戦士のあらゆる情報を把握しながら兵士の統制を行い、戦争状況のコントロール・最適化を行なっているという世界観です。

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興味深いのは、この世界では特定のIDで管理された武器が一般化され、戦争現場では一般人が使用不可の武器が流通しているのですが、その武器のセキュリティを解除する武器洗浄屋という仕事があることです。

AIにより自動化・最適化された世界を上手く利用して、その外にあるニーズを把握して仕事とする、という点では、これも時代の流れを掴んだ匠の仕事だなと思いました。

 

ゲームの世界に限らず、デジタル化が進行することにより、ビックデータと統計分析による合理的アプローチの仕事と、感性や個性、職人技の仕事とで分かれてくるでしょう。

私は、新卒では前者の領域でマーケティング領域のデジタル化・自動化の仕事をしていました。

そして今運営している弊社の事業、モアプロジェクトはどちらかといえば後者の仕事です。

 

ミレニアム世代は働き方も分けられるでしょう。

先日は、東京大学で数理系の研究をしている学生インターンとご飯をご一緒しましたが、実務で使えるExcelと統計分析のスキルの重要性を語り合いました。

そして、ビッグデータやAIからは導き出すことの出来ない、1つ自分の圧倒的に強い分野を作るべきだと私はアドバイスしました。

 

キャリア形成を考えるには、時代という制約条件があります。

大学時代の有名予備校の先生が、踊らされるな、踊れ踊れという言葉をおっしゃっていたのを今も覚えています。

総括すると、ミレニアル世代は答えがない難しい世代で、今後仕事がなくなりゆく、当たり前のキャリア形成術が通用しなくなるでしょう。

今の時代背景、社会背景を利用していかに好きなことができるか。起業をするにしても、何をするにしても、否が応でもこの時代をドライブしなければならず、どうせなら好きなことでやってみようではないかと、私は思うのです。

 

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匠の技、とこの記事では書きましたが、専門スキルは多くの企業で価値発揮ができると思います。

実際に、複数社で事業開発やコンサルティングの支援をしている優秀な方々が次々とご登録頂いてます。

主にシリーズB~プレIPOの、成長中の魅力的な企業様のみと取引をしておりまして、そのような企業様の課題解決をお手伝い頂きたいです。ご興味がある方はご登録ください。

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