「Secrets of Sand Hill Road」を読んでみた - Part 1:起業家が知るべきVCの内情と選び方|若手VCシカタのノート@STRIVE_JP|note
Strive(元グリーベンチャーズ )の気鋭の若手キャピタリスト四方さんが、ベンチャー界隈で話題となっている書籍「Secrets of Sand Hill Road」の日本語解説をnoteで更新しています。
四方さんの年齢はまだ25歳前後だったはずで、20代若手がこれだけ濃厚な投稿が出来るなんて凄い…と反省させられます。笑
興味深い記載は複数あったので、順に述べていきます。
まず、トップのパフォーマンスを出すVCと業績不振のVCとの違いは打率ではなく、「ホームラン」の率という記載です。つまりベンチャーキャピタリストとしては手堅いリターンをコツコツ積む投資スタイルではなく、10~100倍のリターンを出す方こそパフォーマンスを出す傾向にあるとのこと。
その意味ではVCの行動の基本原則としては、大きな市場規模を狙える会社に投資することが自明である、と論じています。
そのことからstrive四方さんは、
起業家にとってこの事実が意味するところは「VCからの調達が自分の事業にとって合っているのか」という問いをよく考える必要あるということだ。
とご説明されています。
つまりVCから資金調達をする限りは大きな市場規模を狙うビジネスモデルや商品でなければ利害が合わない可能性があり、本当にその規模への挑戦が起業家にとって幸せなのか?経営としてやりたいことなのか?はしっかり吟味した方が良いということでしょう。
私の周りにも、VCとのトラブルでよく聞くのは上記に関連するもので、「巨大なマーケットを狙えないなら帰れ!(山◯風)」と資金の引き上げを行なったり、経営者の交代や事業方針の変更を強制的な物言いで投資家側よりなされていた、という話は実は少なくありません。
その意味で弊社のモアプロジェクトの事業では現段階でエクイティでの調達はVCから行う予定はなく、デッドファイナンスを主体とする資金戦略を進めています。
弊社のような資金調達手法の会社についてVCの方は否定するつもりはなく、例えばANRIのキャピタリストのナカジさんも、VCのスキームに合わない会社だとしても素晴らしい事業や企業はたくさんある、と述べられていたのが印象的でした。
また四方さんの記事には、その次に米国のLPの多様性についてやCVCの特色(CVCから投資を受ける意味やメリット・デメリット)などが記載されています。続編の記事も更新されると思いますので私もとても楽しみにしています。
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