(ベンチャー経営者向け記事)VC調達におけるEXITタイミングとLPの関係性

STRIVE代表パートナーの堤さんが、VCのIRRに関するブログ記事を書いたものを読みました。note.mu

(VC、LP、GP、IRRなどの用語は知っている前提で本記事を書きます。)

起業家として参考になるのは、VCが求める期待リターンの本音で、堤さんは「シリーズAで10倍リターン、20~30倍なら尚良」と述べています。

さらに深く、VCとLPの関係性について触れていました。

資金の出し手であるLPは、良い運用先に素早く資金配分をしたいため、1年の短期のIRRで早く回収することを志向されているようなのです。

更に踏み込んで、GPは実はIRRではなく、時間がかかってでも大きな額を取っていくことを志向している、という利害関係の微妙なコンフリクトについても触れています。(VC側の報酬設計が成功報酬の20%なので絶対額の多さを志向する)

 

ここから先は起業家のEXITのタイミングに関わる話なので、私見も挟みながらお話します。

どうやらLPは運用期間中GPに口出しすることはしないようなのですが、VCがファンドレイズする際は、GP側がLPにお願いしにいくことになる形になります。

その際に、前回のファンドで既にリターンが出ているか気にするようなのです。

VCとしてもファンドレイズをして運用することがビジネスモデルなので、LPに依頼出来ないのは困り、LPを気にして短期のパフォーマンスも意識することもある、と堤さんは述べます。

 

起業家目線で言えば、短期的な急成長を志向する、という目標は変わらないのですが、VCにとっての利益確定がEXIT(IPO、M&A)なので、利確のスピード感が変わってくると思われます。
例えば、何本も利益確定(=EXIT)のヒットを当ててるVCなら、短期のIRRも高いので、その実績からファンドレイズもしやすく、どっしり構えて長期の投資ができると捉えられます。
しかし、残念ながらパットしない成績、いつまでもEXITしない・できない死に企業ばかりがポートフォリオにあるVCなら、自分らの投資先を早く利確させたいと思うでしょう。
その場合、起業家の目線ではなく、VCの目線で「EXITしてくれ」と言いかねません。

おそらく後者のVCは、起業家に対して現状のLPとの関係性や、ファンドレイズの状況について説明することはせず、情報を隠した状態でEXITを迫るのでは?と考えられないこともないと思いました。

そのEXIT目標は、自分らのためを思って言ってるのか?それともファンドレイズのための実績作り、LPに選ばれたいVCの目線で言ってるのか?

というのは、起業家側のVC選びや、EXITスケジュールのすり合わせで重要な観点の一つとなるでしょう。

なお、EXITの額としては、こちらの馬田さんの記事が参考になります。

medium.com

馬田さんの記事では、海外で既にある記事を参考に、ファンドサイズとEXIT時の規模感について計算をしてまとめています。(下記、画像引用)

IRRを意識しないという堤さんの記事とも関連しますが、ファンドサイズが大きくなるほどリターンの絶対額が大きくなることが求められ、個社のIRRを気にしている場合ではないというのが数値からも読み取れます。

例えば時価総額をPSR3倍で計算するとして、10億のファンドからの出資であれば目標売上高は16.6億円、50億のファンドからの出資なら83.3億円、500億円のファンドなら166.6億円です。どこに出資してもらうかで、目指すべき売上も大きく変わってきます。

起業家の観点では、ファンドのサイズ感がどれくらいで、LPに対して還元していくうえでどれだけのリターンの絶対額を狙っているのか、も意識したいものです。

 

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